小説 🌸すべてがFになる🌸感想
先にことわっておきます。
ネタバレは致しません🙅
ただただわたしの思ったことを書き綴ります。
そのため「いやいやこれは!」ってなったとしても個人の感想ですのであしからず。
んでは、いきまっしょっ。
『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER 』森博嗣
🐾あらすじ🐾
14歳のとき両親殺害の罪に問われ、外界との交流を拒んで孤島の研究施設に閉じこもった天才工学博士、真賀田四季。教え子の西之園萌絵とともに、島を訪ねたN大学工学部助教授、犀川創平は一週間、外部との交信を断っていた博士の部屋に入ろうとした。その瞬間、進み出てきたのはウェディングドレスを着た女の死体。そして、部屋に残されていたコンピュータのディスプレイに記されていたのは「すべてがFになる」という意味不明の言葉だった。
【引用 Amazon.co.jp すべてがFになる(講談社ノベルス)】
🐾感想🐾
ドラマ化アニメ化もされた、森博嗣さんの「S&Mシリーズ」の代表作。
わたしは開始3ページで真賀田四季女史に打ちのめされました。聡明で、鋭くて、だけどあどけなくて可愛らしい。あぁもうなにこのお方!?会ったことないタイプなんだけど!?んあああたまんねぇぇぇ!!!って感じでした、いやマジで。
真賀田女史がウェディングドレスで出てくる場面は、想像にたやすく、恐ろしいを超えて美しいとすら感じました。
彼女にしか思いつかないトリック、神にふさわしい彼女の裏をかいた人間らしい(?)行動、幼少期の闇。すべてがひとつの結末につながっていて、ふだんあまり物語に感情移入しないわたしが本気で真賀田女史のなかに入ろうとしてしまうほど脇道のないストレートな物語でした。
そして彼女を追う萌絵と犀川の推理もすごくおもしろいんです。ふたりが真逆のタイプだから発想の起点も方向も違うのになぜか最後は一本にまとまる…ような感じ。
あーでもふたりの微妙な関係にはやきもき。笑
あと最後、「すべてがFになる」という言葉の意味がわかったときは、もう戦慄でした。
ネタバレになるからなぜかは書きませんが!
でもひとつ言うなら、見事にタイトルで作品を語っているなぁ、って思いました。
すべてを読み終えたあとの自己採点は、んー、赤点だな。当たり前のようにミスリードに引っかかり、見つけられたわずかな伏線は回収ミス。迷わず2回目を読みました。
2回読んで、お腹いっぱい。あーおもしろかった。
みなさまご一読あれ😊